ネタの宝庫

ドラマや映画の感想を中心に気になる話題を取り上げます。

古沢良太の声を代弁する

倉本聰寺尾聰に激怒した。
「よう!」というセリフを寺尾聰が「やあ」に変えてしまったからだ。
優しい時間というドラマの話だけど、「やあ」のほうが自分は良かったと思ったけど、それだけセリフにはこだわりがあるということだ。

一方、こちらの大河ドラマでは
「もともとこのシーンでは家康と信長が取っ組み合いをする予定だったが、事前の監督と松本、岡田の3者による打ち合わせを経て変更することになったという」
松本がアドリブを繰り返していることも同じネット記事に書かれている。

古沢良太を散々批判してきたけど、ちょっと同情する。
だから古沢良太に代わって、ここで代弁してあげよう。
「岡田、松本、お前たちは勘違いしてるんだよ。いつもチヤホヤされているから自分の実力を過大評価している。お前たちにそれだけの実力なんかない。俺の脚本を勝手にいじるんじゃねぇ!」

家康物語というより松潤物語

朝起きてから夜寝るまで身の回りのことはすべて付き人が手配して、どんなにワガママを言おうが、言うことがコロコロ変わろうが許される。(ときには夜のお相手の手配までしてくれる)
年配の者も間違いをただすどごろか、遠慮して物も言えずイエスマンに成り下がる。
このドラマを見てると、家康の物語というより、ジャニーズ松潤物語みたいに思えてくるんだよな。

演技への注文と下品な想像

脚本がいちばん酷いけど、松潤の演技が脚本の酷さを強調しているように思う。
松潤家康は、エキセントリックすぎる。ニッコニッコ笑っていたかと思うと、ワーッと泣きながらキレまくる。
側室アリスを前にニッコニッコ笑うんじゃなくて、悲しみをこらえて静かに微笑む、信長の酷い言葉にキレるんじゃなくて怒りを噛み殺す、中間色の表現がないと、これじゃ二重人格かサイコパスにしか見えない。

それからこれはゲスな想像。
「この三年間殿は信長を討つことだけを心の支えにしてきた」という家臣のセリフがあったけど、側室アリスの子供は3歳くらい?
なんかこの家康だとその最中、
「瀬名、瀬名、瀬名ぁ〰︎」とか叫んでいそうなんだよな。
ゲスすぎる想像ですか?でもそう思うでしょ?

我らの神の君って、我々はシモベではない。感想あれこれ

家康というより、必殺仕事人みたいな松潤さんとご一同。事務所の先輩の東山さんから仕事人の役を譲ってもらったらいかがでしょうか?

サイコパスvsサイコパスのような展開になってきましたが、岡田さんの演技の引き出しが少なすぎかも。
相手の首根っこをつかまえて耳元で囁く、って何回やりました?
おかげで部下の家康くんにまでモノマネされる始末です。

NHKはたぶん、我々を挑発していますね。やめたと思われた「神の君」が復活しました。
ところでこの神の君は、「我らが」神の君なんですよね。勝手に私たちの神にされちゃっている。
神様の話なんだから、シモベの視聴者は文句を言うなってことでしょうか?「我らが神」には天下のジャニーズ事務所松潤さんという意味も含まれていそうです。
それにしても、妻の敵討に文句を言う奴はこの場で切り捨てるって、相変わらず家臣のことは一切考えない神の君ですね。

最後に、NHKさんに一言。NHKさんにとっての神は、濃厚接待でもてなしてくれる芸能事務所ではなく、我々一般視聴者なので、我々を喜ばせてください。

兎のほうが強いって、性欲のこと?

「信長を討つことだけを支えに心を保ってきたのだろう」という家臣のセリフに重ねられる映像は、側室とやることだけはやってニッコニッコの家康。
NHKは我々を笑わせようとしてるんだよね?
その殿を家臣が命をかけて守るっていうのも、我々視聴者には理解できないギャグなんだよね?
側室のアリスが言う、兎のほうが狼より強いっていうのは、繁殖力のこと。性欲だけは強いっていう理解であっていますか、NHKさん?

笑える、めちゃくちゃすぎて!!

腹のうちを見せなくなったっていうから、信長の挑発も笑って受け流すのかと思ったら「ふざけるな」って、、、呆れて笑えた。
しかも敬語も使えない家康。
信長に向かって「くだらんと申すのか」とか「上様」が「あなた」になり最後は「お主」呼ばわりとか。
会社辞めるときの部下のセリフだわ。
「俺はあんたとは違う、俺は俺のやり方でのしあがってみせる」みたいな。
ここまで来れば、ある意味爽快。
来週ですっぱりと見るのをやめることができそうです。

なんやかんやで家康は変わった、、、のか?心理描写の欠落

家康を殺すというなら、瀬名の命を救うために前回殺せばよかった。
前回では殺すという選択肢がなかったのに、なぜ今回殺そうと思ったのか?
またお得意の「なんやかんや」があったのだろうか?
だが、瀬名の死の前後がこのドラマの大きな山場のはず。なんやかんやの手抜きは許されない。

信長を殺すと言った家康は逆恨みだとの感想が多い。それがなぜか分かった。
大切な要素がまったく描かれていないからだ。
このドラマを成立させる上での大切な要素、それは「自責の念」だ。

瀬名を救えなかった。自分の力不足で救うことができなかった。
瀬名ではなく、自分が死ぬべきだったと普通なら何度も考えるだろう。
家臣たちにはなるべくその姿を見せないようにしたとしても、何かの拍子に吹き出してしまう感情があるはず。

自分を極限まで責めて、それがある時変わる。瀬名が望んでいたのはなんだったのか、と。
そのドラマとしての大切な過程がごっそり抜けて、いきなり信長を殺す。
どうしてそうなってしまうのか、、、殺されるのは大河ドラマファンかも