いつまでも鎌倉殿を出すのは本意ではないが、三谷さんはおそらく劇中のあらゆる登場人物を愛していたと思う。
義時、頼朝はもちろん、時政のことが可愛かっただろうし、上総介も可愛かっただろうし、義経も藤九郎も、トキューサももちろん可愛かっただろう。
三谷さんは「歴史」を愛していたのだと想う。
一方、家康を見ているとそのような愛情は感じられない。
おそらく脚本家が愛しているのは瀬名のことだけ。
脚本家は家康の目を通して瀬名を愛しているのだ。
脚本家が描きたいのは、瀬名との永遠の愛。
だけど、自分も含めて大河ドラマのファンはそんなものを求めていないと思う。
後半は、前半ほどイライラしないと思うけど、ドラマの本質がこのようなものだから、けっして大河ドラマのファンが満足するものにはならないだろうと予測する。
